横浜港・山下ふ頭(横浜市中区)に設置された高さ18メートルの「動くガンダム」の報道陣向け内覧会が、30日にあった。一般公開は12月19日から2022年3月末までの予定。
「動くガンダム」の展示は、人気アニメ「機動戦士ガンダム」の40周年プロジェクトの一環。バンダイナムコグループなどでつくる団体と横浜市が連携して実施する「ガンダム ファクトリー ヨコハマ」の目玉企画だ。
山下ふ頭に設置されたのは、1979年にテレビ放映が開始された初代ガンダムを模したロボット。高さ18メートル、重さ約25トンで、アニメの設定と同じだ。最新のロボット技術を使い、遠隔制御室から動きを指示するといい、終日午前10時半~午後8時半に30分ごとに異なる演出を行うという。
30日に開かれた内覧会で、運営会社であるEvolvingGの佐々木新社長は「本日、ガンダムが動きます。世界的なコロナ禍のなか、少しでも皆様を元気づけ、エンターテインメント業界の発展に貢献したい」と意気込みを語った。内覧会では「動くガンダム」のほか、その構造や仕組みを学べる展示や公式ショップなどが公開された。公式カフェでは、ホテルニューグランドなど横浜の企業と協業したメニューが提供される。
30周年の2009年には東京・お台場に「実物大」のガンダム像を設置した。当時のプロジェクトメンバーで今回も本体デザインや演出を担当した川原正毅(まさき)クリエーティブディレクターは「当時から動かしてほしいという意見が多かった。10年分の宿題をやっと果たせた」と話した。
入場は日時指定制で、料金は大人(13歳以上)1650円など。「動くガンダム」を間近で見られる特別観覧デッキへの入場は別料金3300円(7歳以上)が必要(12月分は完売)。価格はいずれも税込み。当面、インターネットか専用アプリのみで販売する。詳細はプロジェクトの公式サイト(https://gundam-factory.net/)へ。(松沢奈々子、武井宏之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル